ミサイル防衛の問題点

世界的に進む米軍再編、そして終わりなき対テロ戦争。その中で日米の軍事的一体化のシンボルとして日米ミサイル防衛計画が粛々と進められている。そこに隠されたアメリカの真の目的とは・・・。

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Author:コウタ
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もしも日本がミサイル防衛計画を中止したら?

2006/03/30(木) 08:22:57

:本日は読者の代表として特別ゲストをお招きしておりま~す。さん、どうぞ~。

:はじめまして。証拠資料もきちんとあげておられて、論証もしっかりしており、すばらしいと思いました。ミサイル防衛に日本が参加すること、これがいかに愚かしいことか、ということがとてもわかりました。しかしですが、ふたつほど疑問があります。

:おぉ、どうもはじめまして。ありがとうございます。はい、どうぞ質問してください。

:コウタさんは、このMD計画から日本は抜け出すべきだ、と考えていらっしゃるようですが、
 日本がやめたところで、アメリカは続けるだろうから、日本がやめる意味はないのではないか?
 そしてやめた場合、アメリカから相当な圧力がかけられるのではないか?
ということです。
日本は石油や食料、さらには防衛までアメリカに頼りっきりの国ですから、そのアメリカと対立するようなことをするのはまずいのではないか、ということです。


:なるほど、日本人の心理的な問題として、それは良くわかります。アメリカの要求に対してだけは、日本は断りたくても断れない。それはミサイル防衛の問題点を飛び越えて日本という国家の根本的な問題点だとは思っています。

:面白いテーマですね。それでは、まず、の問題について、コウタさんはどういう考えですか?


:アメリカにとってミサイル防衛計画はなかなかあきらめることができないプロジェクトであることに異論はありません。ただしアメリカにとって自国の利益を守るために高い価格でミサイル防衛システムを日本に売りつけることができなくなるのは、大きな痛手となるでしょう。日本が今後、ミサイル防衛計画の白紙化へと動けば、アメリカの軍需産業の株価が暴落する可能性も出てくるので、アメリカにも日本にもそして世界各国にも無意味だとは考えられません。間違いなく、日米を中心にした国際的政治ゲームが水面下で繰り広げらるはずと断言できます。

:なるほど、ちょうどの質問に移りやすいので、の問題、コウタさん、どう考えていますか?

:まずですね、現在、日米同盟は磐石であり、日米関係は経済的にも文化・人的交流も良好だと言えます。しかしこれは日本が過度にアメリカを支援し続けているから成り立っているわけで、日本は大きな負担を強いられています。一方、アメリカにとって日本はアジアで最大の友好国で共通の価値観を持っています。その点を踏まえるといきなりアメリカが日本の首を直ぐに絞めることはないでしょう。今から、どのような展開になるかシミュレーションをしますが、国内世論の支持と日本政府にもしっかりとした世界戦略があるという前提で書きます。




20XA年 4月 ミサイル防衛計画の中止を求める日本の国内世論を受けて、日本政府と米国政府との利害関係が決裂。日本のミサイル防衛計画の白紙化が決定。

20XA年 5月 アメリカ政界では、対日貿易赤字などを理由にした経済制裁論が出るが、日本側も周到に準備してきたマスメディア対策で、火消しに成功。

20XA年 7月 日本政界でスキャンダルや不正疑惑が発生。国会は空転し、衆議院は解散、総選挙へと向かう。

20XA年 9月 ミサイル防衛計画の中止が日本国民に支持され、与党が勝利。

20XB年 1月 自衛隊への米軍の早期警戒情報などの供与が縮小される。

20XB年 2月 水面下で計画されていた日本独自のレーダーサイト、軍事衛星などの情報網の強化及び自衛隊の戦力整備が始まる。

20XB年 3月 自主防衛の原案ができ、日米安保条約の見直しが始まる。これにともない、日本の独自外交が可能となる。

20XC年 4月 米国国内世論に押される形でアメリカ政界でもミサイル防衛計画の見直しをせまる圧力が強まる。

20XC年 11月 アメリカ大統領選挙。ミサイル防衛計画の大幅な縮小が決定。

20XD年 5月 核兵器保有国による核軍縮会議が開催。

20XD年 9月 日本主導による第1回東アジア軍縮会議が東京で開催。

20XE年 1月 各国の軍縮により浮いた防衛費縮小が世界経済を好転させる「平和の配当」を日本も受け、財政赤字の大幅な削減に成功。




:以上は、のフィクションです。ミサイル防衛計画の中止が国益を損なうリスクをカバーするためには、カナダやオーストラリアやイギリスそしてロシアや中国や北朝鮮などを巻き込んで様々なカードを切りながらリスクを分散させる戦略的な外交が必要です。アメリカを相手にしたタフな政治ゲームになるのを覚悟しなければなりません。力関係は明白ですから、半端では済まされません。

:なるほど、今の緊張感のない外交戦略では絶対に無理だということですね。そもそも戦略がないまま、何でもアメリカに言われたまま従うのでは、外務省はいらないということになりますよね。

:はい、日本自身が自国の政策を作成し、自己責任の原則のもとに、失敗や成功を重ねて、それを次の政策に生かして成果を上げてこそ、アメリカも日本という国家を対等な成熟した民主主義国家として見てくれるわけです。そしてアメリカとのパートナーシップも組めるわけです。の結論ですが、日本のミサイル防衛計画の中止に対する報復を恐れる考え方よりも、現在の日本のようにアメリカに何でも頼りっぱなしで、何でもアメリカとの力関係のせいにする国家の姿勢の方がむしろ危ういと思います。

:なるほど、コウタさんの考えはだいたいわかりました。さん、そして読者のみなさんは、どのように考えましたでしょうか?コメント欄でこの議論の続きを皆さん同士でしてみませんか?もちろんコウタさんも時間の許す限り議論に積極的に参加します。

ということで、ミサイル防衛計画を中止した方が良いと思った方、
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コメント

基本的なポイントなので一つ確認をしておきたいのですが

・ミサイル防衛によって世界の軍事的均衡が崩れ、アメリカが一方的に有利になったり軍拡競争が起こったりする
・ミサイル防衛は軍需産業にじゃぶじゃぶ金が流れるだけで防御率は低くはっきりいって無駄

この二つはミサイル防衛に対し意義を唱える場合に持ち出される根拠となっている代表的なテーゼですが
両者は互いに矛盾しています。

ミサイル防衛が軍事的均衡に影響があるのであればそれは防御率が低くないわけですから巨額の費用も無駄ではない事を意味します。
逆に巨額の費用が無駄であるならその効果がさほどでもないという事ですから軍事的均衡に影響はないでしょう。

コウタさんは既に両方のテーゼを提唱なさっておいでですから、その矛盾点の合理的解釈をお聞かせ願えませんか
URL|あらつ #-|2006/03/30(木) 17:52 [ 編集 ]
コウタさんの未来予想図(?)
素敵です(^.^)
日本が、そして世界がこういう方向に進めばどんなにいいか!

まず、わたし達にできるコトのひとつは、こういったことを実現してくれそうな政党を選ぶことですね。
URL|ムック #-|2006/03/30(木) 20:34 [ 編集 ]

> 20XB年 2月 水面下で計画されていた日本独自のレーダーサイト、軍事衛星などの情報網の強化及び自衛隊の戦力整備が始まる。

この時点で日本の軍事費は一時的にせよ増額が必要なんですが、
「あとで減らせるから今は増やしていい!」
ということですか?
軍事費を増額する20XB年2月からすると未来になる20XE年1月時点に、平和の配当が受取れるかは不確定な話なんですが、戦略目的のために軍備を柔軟に増加も視野に入れて増減させられる政府を作れる必要がありますね。

個人的には20XA年5月時における
>日本側も周到に準備してきたマスメディア対策で、火消しに成功。
の「周到に準備」を実行できないと思います。どの政党が政府になっても。
URL|すがりん #-|2006/03/31(金) 10:02 [ 編集 ]
あらつさんへ

はじめましてv-377
(本当は「はじめまして!」ではありませんが、これまでのコメント投稿にはふれずに仕切り直しと行きましょうか。)

あらつさんの提示された二つのテーゼが矛盾しているという見方ですが、そう思うのはあらつさんの自由です。
しかしv-285は自分自身の考えが矛盾しているとは、全然思っていません。

アメリカのミサイル防衛計画によって軍拡競争が宇宙や情報の分野にまで広がっているが、現在と近未来においては、その防御力には問題がある。
すでにロシアと中国も対抗策を打ってきているし、両国もまたミサイル防衛計画に着手している。
彼らはギャンブル的な要素を含んだゴールのないレースに参加しているが、そのレースに高い金を出して核兵器を持たない日本が参加することは無益というよりもむしろ損失である。


あらつさんが指摘されたテーゼをv-285流に整理すると以上のようになります。
結論として、「ミサイル防衛計画には賛成できない!」となり、矛盾点はどこにもないと考えています。

また、ミサイル防衛の問題点はこれらだけではありません。
その背後にはアメリカによる宇宙の支配と情報の支配、今後日本が今以上に属国化するなどの大きな問題点が隠されていると考えています。
またマスメディアのプロパガンダによる世論操作術などの問題もあり、したがってミサイル防衛の問題点は複数あります。
当ブログでは、様々な視点からそれらの問題点を明らかにする試みが続けられています。
ある一方向からだけでは、ミサイル防衛の問題点を正しく明らかにすることはできません。
ミサイル防衛の問題点を複雑な連立方程式のように捉えて、未知数を順次消去して解答を求める消去法的なやり方で考察していくと、そこに隠された真実が見えると思っています。
URL|コウタ #T5cQRYBo|2006/03/31(金) 12:06 [ 編集 ]
ムックさんへ

おぉ~、どうもですv-378
いつもありがとうございます。
実現できる政党を選びたくても、そんな政党が本当に存在するのか?
という問題がありますけどね。
でも、そういうことを目指している政治家をまずは探さないといけないですよね。
URL|コウタ #T5cQRYBo|2006/03/31(金) 12:15 [ 編集 ]
すがりんさんへ

はじめましてv-379

>この時点で日本の軍事費は一時的にせよ増額が必要なんですが、「あとで減らせるから今は増やしていい!」ということですか?

いいえ、増額する余裕はないので、現状維持の防衛費でやりくりすることを想像しました。
ミサイル防衛費が浮くわけですから、それで当面は装備体系の変遷をすれば済むでしょう。

>「周到に準備」を実行できないと思います。どの政党が政府になっても。

はい、現状の政党のままではどの政党でも無理でしょうね。
v-285のフィクションを実現できる政党が現れるためには、私たちが目覚めないといけないと考えています。
URL|コウタ #T5cQRYBo|2006/03/31(金) 12:18 [ 編集 ]
はじめまして
MDは、そもそもその能力自体にも疑問がありますよね。パトリオットミサイルで迎撃するそうですが、命中率が低いことは、ここ最近のアメリカが証明してくれています。

こんな効率の悪いシステムを、大金を使って導入するなど、馬鹿げてます。
URL|tom #ArEOeK4Y|2006/04/01(土) 08:54 [ 編集 ]
tomさんへ

どうも、こんにちはv-380
話題に出てきたのでPAC-3の話を簡単にします。

自衛隊が配備を始めるミサイル防衛対応のPAC-3は、PAC-2と比べると迎撃率が向上しているらしいです。
と言っても、どのタイプの弾道ミサイルにどれだけの迎撃率なのか、信頼できる数値は表に出てきていないと思います。
v-285の入手した情報によるとPAC-3は小型化されたため、PAC-2に比べ射程距離が3分の1程度になっていて、守備範囲は実質、半径3km程度の狭い地域だけらしいです。
要するにPAC-3で日本の首相や基地を守れる可能性は出てきていますが、日本全土を守ることは不可能だということですね。
近い将来、割高なPAC-3のライセンス生産を日本で始めるらしいですが、アメリカは重要な軍事機密をブラックボックスにするはずなので日本はいいように金を巻き上げられるだけ、ということになると考えています。

《参考資料》
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
http://kuma46.blog46.fc2.com/blog-entry-2.html
http://dic.yahoo.co.jp/tribute/2005/11/15/2.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%94%9F%E7%94%A3
URL|コウタ #T5cQRYBo|2006/04/01(土) 12:33 [ 編集 ]

ハンドルネームを変更したのはコウタさんの勧告(文は避けろ)に従ったもので別に「あまり期待はしていませんが」「今時政軍分離ときたもんだ」名で投稿した文章の責任を放棄するつもりはありませんし理不尽に削除された件を忘れたわけでもありませんがここでは本題ではないので追及はしません。

で、本題ですが
>アメリカのミサイル防衛計画によって軍拡競争が宇宙や情報の分野にまで広がっている
これらの軍事的価値はMD以前から存在するもので、MDを放棄してもその方面の強化が放棄されるとは考えにくい以上、関連性の指摘はこじつけではありませんか

>現在と近未来においては、その防御力には問題がある。
それが事実だとすると
>すでにロシアと中国も対抗策を打ってきているし、両国もまたミサイル防衛計画に着手している。
これはおかしくありませんか。防御力に問題があるものにどうして他国が追従するのですか。強大な諜報組織をもつ大国がアメリカのプロパガンダにころっとだまされてるとでも言いたいのですか。

>高い金を出して核兵器を持たない日本が参加することは無益というよりもむしろ損失である。
それはストレートに解釈すると日本は核兵器を持つべきだと言う意見だと思われますが間違いありませんか。
URL|あらつ #-|2006/04/01(土) 16:39 [ 編集 ]

tomさんへ

ペトリオットの湾岸戦争時の働きについて、纏めてありましたのでご参考に。
命中率の低さは、運用(弾数:通常、弾道ミサイル1発に付き2発以上)でカバーします。
あとは、お財布とご相談ということに...。

http://mltr.e-city.tv/faq09d02.html#04360


コウタさんへ

国の主要機能の防御が、優先されることになりましょう。
ここが潰されて行政機能が麻痺してしまうと、復旧作業に支障が出てしまう為です。
ダメージを受けた際には、指揮命令系統が多く残っていた方が、より多くの人命の救助が可能だと考えます。
また後々の復興作業の効率化にも、貢献できることでしょう。
URL|take #hpkWF9.E|2006/04/02(日) 02:18 [ 編集 ]
takeさんへ
v-159このリンク先で言っていることは、本当ですか?

http://mltr.e-city.tv/faq09d02.html#04360

 【質問】
 「パトリオット」って,どのくらい敵ミサイルを阻止できるの?


 【回答】
 湾岸戦争のパトリオットの実績について見ると…….

 湾岸戦争で使われたパトリオットは全て近接信管のPAC2.
 迎撃対象のスカッド(アル・フセイン)は射程600kmで再突入時の速度は時速7000k.
 スカッドの発射総数は88発.このうち38発が軌道を外れたり自壊したりで迎撃対象にならず(おいおい).
 残る47発のスカッドに対し,発射されたパトリオットは158発.(スカッド1発に対し平均3.36発)
 陸軍の報告によれば,
「高い信頼性を持って弾頭を破壊した」のが10発.
「不完全に弾頭を破壊した」のが14発.
「落下コース」を逸らした」のが21発.
 よって”任務阻止率”は96%だが,発射数で割れば確率は3分の1になってしまう.

 ちなみに,スカッドは本体を切り離さないのでマトがでかい.
 よって弾頭を潰しても本体が落っこちてきて被害を出す.
 さらにいえば,パトリオットの破片も落ちてきて被害を出す.
 もともと命中精度の悪いスカッドだから,純粋に物理的被害を極小化するんだったら,ほっといた方がよかったんじゃないかという話が出る.

 あと,SM-3の実験における迎撃成功率は83%(6回中5回成功).ただしいろいろ留保がつくので一概に信頼はできない.

 以上,ソースは「湾岸戦争データファイル」からでした!



もっとちゃんとした確証のある情報源を出してもらえるとありがたいです。
元の情報ソースは『湾岸戦争データファイル』ですが、この本が出版されたのは2001年5月20日です。
ということは、以下の記事が間違っていることになるか、この本が大衆を騙すためにわざと間違えているか、どちらかになると思います。
なぜならば、これらの記事はtakeさんが信じている『湾岸戦争データファイル』の情報が誤りだと1993年の時点で既に否定しているからです。




撃破率9% パトリオット神話“落下” 米会計検査院報告


スカッドミサイルを次々に空中で撃破するパトリオット――。湾岸戦争で生まれた対空ミサイル“パトリオット神話”だが、実際のスカッド撃破率は9%にすぎないと、米国会計検査院が報告書に記載していたことが27日、防衛庁関係筋の話で分かった。両ミサイルの残がいが落下し、むしろ被害が広がった事実も確認されている。訪米中の中西啓介防衛庁長官は27日、米国のアスピン国防長官と会談するが、パトリオットを組み込んだ戦域ミサイル防衛(TMD)構想の日米協議に重大な影響を与えそうだ。
湾岸戦争ではスカッドと呼ばれていたが、正式にはイラクの技術で手を加えたスカッド改良型中距離弾道ミサイル「アル・フセイン」。これに対して、米軍は地対空ミサイル「パトリオット(PAC2)」で迎撃した。その光景は全世界にテレビ中継され、パトリオットが「夢のハイテク兵器」であるかのような印象を与えた。
イラクが発射した「アル・フセイン」は88発。これに対し、米軍は158発のパトリオットを発射した。米軍は当初、96%を破壊したと発表していたが、1992年4月の議会への最終報告ではイスラエルで40%、サウジで70%の成功率だったと下方修正した。
米会計検査院の報告書によると、スカッドは落下途中で爆薬の詰まった弾頭と推進部に分かれるため、弾頭部分の破壊が必要。だが、弾頭破壊が確実に行われたのは9%にすぎず、16%はパトリオットがスカッドの近くを通ったものの弾頭破壊の証拠がない、という。
また、この報告より前、米国の専門家が「市街地に落ちたスカッドやパトリオットの残がいで、負傷者は50%、アパート損壊は3倍に増えた」と発表した。
米国では“神話”はすっかり地に落ちている。(中日新聞 1993/09/27)




「パトリオット 迎撃率低い」 湾岸戦争時「ほぼゼロ」 イスラエル元国防省発言記録

【ワシントン20日=坂口智】湾岸戦争でイラクのスカッド・ミサイル迎撃に効果を上げたとされる対空ミサイル「パトリオット」について、戦争当時のイスラエル国防相モシェ・アレンス氏が「ほとんど役に立たなかった」と判断していることが、朝日新聞が入手した同氏の発言記録で明らかになった。米国が日本に対し開発協力を提案している戦域ミサイル防衛(TMD)構想では、パトリオットの改良型が迎撃ミサイルシステムの有力候補となっている。
アレンス氏は今年9月上旬、マサチューセッツ工科大のセオドア・ポストル教授らから成る研究チームのインタビューに対し、「正確な統計はないが、迎撃成功率は極めて少ない。実際無意味(なほどの数)だ」と発言。改良計画にも強い疑念を表明していた。
戦争直後、米国は100%に近い迎撃成功率を主張していたが、その後サウジアラビアでの迎撃成功率は約70%、イスラエルでは40%と下方修正した。また、米会計検査院は、「迎撃成功の証拠があるのは9%」との報告を出すなど、諸説が流れているが、イスラエルの軍事情報を掌握していた人物がパトリオットの「無能性」を公にしたのは初めて。
アレンス氏は、パトリオットが本来、対航空機用に開発されたシステムであり、「スカッドのようなミサイルを迎撃できる可能性は非常に低いことを知っていた」と発言。同氏は「(戦争開始後)最初の数日で、迎撃効果はゼロに近いことがはっきりした」と断言した。(朝日新聞 1993/11/21)

http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/tmd.html

takeさん、これらの記事が誤りだと否定できますか?
否定できなければ、v-285はこれらの記事の方が真実味があると思います。
しかしtakeさんは以下のコメント欄で、「なんにせよ、流される前に現実を良く見、情報を集め、その流れを起こしたのは誰なのか?誰にとって都合が良いのか?を見極め総合的に自国に有利になるよう判断する事を心掛けたいものです。」と言っていたので、ちゃんと自分で事実検証できる方だと思っています。
ということで何か間違いを発見したならば、教えてください!
http://kuma46.blog46.fc2.com/blog-entry-17.html#comment168


追伸:あらつさん、返信、もうちょっと待ってください。
URL|コウタ #T5cQRYBo|2006/04/02(日) 12:28 [ 編集 ]


(1)弾頭破壊
 10÷88=11.3%
(2)弾頭破壊+不完全弾頭破壊
 (10+14)÷88=35.2%
(3)弾頭破壊+不完全弾頭破壊+落下コース逸らし
 (10+14+21)÷88=51.1%

米国議会は、弾頭完全破壊(=迎撃)を成功と採ったと思われるので、
先のサイトの数値は、議会報告のベース資料に近いものと思われます。
私も(3)を成功に入れるのは、どうかと思いますし。

>ちなみに,スカッドは本体を切り離さないのでマトがでかい.
>よって弾頭を潰しても本体が落っこちてきて被害を出す.
>さらにいえば,パトリオットの破片も落ちてきて被害を出す.
>もともと命中精度の悪いスカッドだから,純粋に物理的被害を極小化するんだったら,
>ほっといた方がよかったんじゃないかという話が出る.

ということにも、先に紹介したサイトでは言及しております。

ですので、コウタさんの追加情報と、そう大きな乖離は無いと思っています。
むしろ、双方の論拠を補強しえる書籍と言えそうです。>「湾岸戦争データファイル」

イスラエル国防相の発言については、
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/new_world_order/2.html
「パトリオットは役立たず 米物理学者ら証言 湾岸戦争から1年 米で性能論戦開戦」
のところで、
>レイセオン社(マサチューセッツ州レキシントン)は「パトリオットは
>サウジでは90%近くの成功率をあげ、イスラエルでは50%の成功率を記録した。
とレイセオン社自身が述べているので(孫引きなので参考程度に)、
イスラエルが怒るのも無理はないかと思われます。
成功率が低いのは、イスラエル軍の練度の問題としていますが、そのあたりの検証まではちょっと手が出ませんでした。

ポストル教授はもともと迎撃ミサイル反対派であり、レイセオンはミサイルを生産している企業であるので、双方の意見を見て、後は各個人でミサイルの有用性を推測するほか無いと考えています。

PAC-3は、イラク戦争で初の実戦を行いましたが、結果の数値については以下の資料(p60)しか見つけられませんでした。
http://www.jmf.or.jp/japanese/houkokusho/kensaku/2004/pdf/15sentan_13.pdf
イラク戦争時には2件しか使用されなかった様で、実戦での有効性はまだまだ未知数と考えています。
URL|take #hpkWF9.E|2006/04/02(日) 21:03 [ 編集 ]
あらつさんの意見について
 横やり すみません。
 あらつさんの意見は,MDが均衡を破り軍拡に繋がるという点と,防御力が低いMDに金を注ぎ込むのは無駄であるという点が相互に矛盾するのではないかというものでした。
 まず,MD自体完成されていない技術であることは確かでしょう。もちろん核兵器についてもアップデートが可能なので,完成された兵器などはないのでしょうが,程度問題で考えてもMDの方がより多くの投資を必要とするのは事実でしょう。
 現段階では性能の低い技術に金を注ぎこむ訳なので,これをどう評価するかがポイントになりますね。
 つぎに,軍事力の性格です。軍事力の均衡は現代社会でも各国が念頭に置くところです。核兵器の性格によりなぜか均衡が成立してしまったのがMD以前の状態でした。
 仮にMDに金を注げば,他国もこれに対応して軍事費を計上するのは当たり前の話でしょう。これは有効性うんぬんよりも,反射的な反応だと思います。
 もしMDの性能がかなり高いものであることが裏付けられるなら,安全保障上は,開発前に叩いておくことが不可欠になります。
 そのため,新たな抑止力のために現段階でのMDを超える戦略兵器(例えば,核兵器の性能アップなど)の開発の必要が出てくる訳です。他国にしてみれば,その防御力が高かろうが低かろうが,国費を投じている以上は何らかの効果があるのではないかと判断するのが通常でしょう。
 そういう意味では,1,MDの計画自体問題が多い。2,MD開発に仮託して軍事費を増強することは国際的な軍拡を引き出す。3,そもそも軍事的な方面ばかりに金を使ってていいのか,この現代で
 という3つの問題が出てくるだろうと思います。
URL|dubdub #-|2006/04/02(日) 23:57 [ 編集 ]
ミサイル防衛と日本
こんにちは、日本の安全保障に興味のあるものとして読ましてもらってます。

初心者の質問なので的外れかもしれないですが2つ質問させてください。

1.ミサイル防衛の日米協力について、これは政治レベルということだけではなく、技術レベルでも相当の協力関係にある、と聞いています。ミサイル防衛用のミサイルはノーズコーン、赤外線シーカー、キネティック弾頭、第二段ロケットモータ、など様々な構成要素などの各構成要素に分かれますが、ノーズコーンなどにおいては日本の技術は米国よりも優れているように聞いています。こうした実務面においてかなりの新党が見られると日米協力(日米一体化?)の解消はかなり難しいのかな、と思えますし、逆に、日本が優位の部分がある、ということはこのミサイル防衛の中止はできないにしても日本にも十分利益となるような方法もある、というようにも読めるのですが、どのようにお考えでしょうか?

2.管理人さんがミサイル防衛に反対されている理由なのですが、もし他のところで書かれておられたら申し訳ないのですが、ここでのやり取りを見る限り、「不要な軍拡競争を招く」と言うことにあるように思いました。
しかし、中国、この国が未来において一番の問題だと思うのでここでは議論を中国にとどめておきますが、は米国が軍拡を抑えていたり、ミサイル防衛を中止しても軍事力を自らに応じたい程度にまでは高めようとすると思います。そうすると、均衡になるまで米国は待っている、と言うことになり、米国(恐らく日本もでしょうが)が自国にミサイルが撃たれるようになるまで待つ、そして相互確証破壊MADの状態を作り出すことになるのではないでしょうか。この点についていかがお考えでしょうか?

長くなりましたがよろしければお願いします。
URL|もふ #n352WnFM|2006/04/03(月) 00:18 [ 編集 ]
ミサイル防衛の政治性
はじめましてコウタさん。TBありがとうございました。

それにしてもメチャメチャ活発な議論が行われているブログですね。読んでいるだけでこっちも元気になってきますよ。

さてミサイル防衛ですが、技術的に眉唾物であるが故に、その必要性を政治的に主張する声が強くなってくるかもしれません。簡単に言えば、「敵」の存在が政治的に創造されるということです。

アイゼンハワー政権における「ミサイルギャップ」というのはCIAなどによるでっち上げでしたが、それによってアメリカの大軍拡は進められました。カーター政権の時にもCIAはソ連の軍事力を誇張して報告し、後のレーガン政権における大軍拡路線を導きました。

それと同じように、今後の日本周辺で軍事的緊張が政治的に、意図的に作られていく可能性は非常に大きいと思います。
URL|ひかくん #RA3oPUyQ|2006/04/03(月) 13:33 [ 編集 ]

先の書き込みの補足です。

視点や評価ポイントによって同じデータを元にしても、目標達成率は変わるものです。
という考察をいろいろと書いてみます。

'91湾岸戦争時
スカッド発射総数88発
38発:不発(迎撃対象外)
47発:迎撃対象
・10発:弾頭破壊
・14発:不完全弾頭破壊
・21発:落下コース逸らし
・ 2発:着弾

<米国議会の立場で見る>
・イラク製弾道ミサイルの評価も含めた総括。
戦略的に分析することになるので、イラクの中距離弾道ミサイルの不良率についても情報が欲しくなります。よって、全発射数88発が母数となります。
その中で、迎撃数は10発なので、率は11%となります。
#ちなみに、迎撃数8発の場合が9%となります。
#破壊度のケース選別が難しい事例があったのかもしれません。

<米国陸軍の立場で見る>
・弾道ミサイルの目的達成を阻止した数。
対処すべき標的数は、攻撃目標に到達できた47発で、これが母数となります。守備隊の目的は、相手の標的となった施設の防衛となりますので、弾頭破壊/不完全弾頭破壊/落下コース逸らしの45発が、攻撃の阻止と言う目的を達成した事になります。よって、96%の達成率となります。

<製造メーカーの立場で見る>
・狙い撃って、被害を与えた数。
攻撃目標に到達できた47発が母数となります(技術屋としては、標的とした数としたいところでしょうけど)。迎撃ミサイルの目的は標的の破壊であるので、弾頭破壊10発なら21%、弾頭不完全破壊14発も加えると50%の達成率となります。

<イスラエル国防省の立場で見る>
・街への被害を食い止めた数。
街に被害が出た時点で失敗と見なされるでしょう。よって、部品の落下による建物や人への被害も失敗とみなされ、目標達成率は、0%に近くなるでしょう(迎撃対象=街中に到達したミサイルとみなしています)。
URL|take #hpkWF9.E|2006/04/03(月) 20:37 [ 編集 ]

コウタさん、どうも。

私の質問に対して、わざわざこのような形でお答えいただき、真にありがとうございます。
ただ、まだ少し疑問があるので、それについて質問を。

まず、1についてですが、日本はアメリカのMDにとって、そこまで大事な国でしょうか。
というのも、日本以外にも台湾や韓国もMDを導入しますし、
実際、カナダがやめたときも、MDに大きな変化は見られませんでしたよね。

それで、2の方なんですが、
20XA年 5月 アメリカ政界では、対日貿易赤字などを理由にした経済制裁論が出るが、日本側も周到に準備してきたマスメディア対策で、火消しに成功。
とありましたが、マスメディア対策程度で、経済制裁をとめられるのでしょうか。

何度もすみませんが、お答えいただければ幸いかと思います。
URL|ruse #-|2006/04/04(火) 00:38 [ 編集 ]
ミサイル防衛計画中止大賛成
コウタさん。着眼点がすごい。わたしは、護憲平和主義なんですが、現実の日米関係で何を問題にしたらいいかと考えた時、すっきりしたものがでてこない。

でも、ミサイル導入計画を中止せよというのは、とてもはっきりした対立点になる。

例えば、ミサイル防衛計画導入中止に賛同する議員を募るという事が、一つの運動にならないかと考える。
URL|sinken #-|2006/04/05(水) 20:46 [ 編集 ]
あらつさんへ

お待たせしましたv-381

>>アメリカのミサイル防衛計画によって軍拡競争が宇宙や情報の分野にまで広がっている
>これらの軍事的価値はMD以前から存在するもので、MDを放棄してもその方面の強化が放棄されるとは考えにくい以上、関連性の指摘はこじつけではありませんか

もし、ミサイル防衛計画をアメリカが進めていなかったら、「別のプロジェクト」が代わりに発案されて、MDと同規模の予算で現在と同じように進められているというふうには、考えていません。
したがってv-285は、『こじつけ』だとは全然考えていませんよ。



>>現在と近未来においては、その防御力には問題がある。
>それが事実だとすると
>>すでにロシアと中国も対抗策を打ってきているし、両国もまたミサイル防衛計画に着手している。
>これはおかしくありませんか。防御力に問題があるものにどうして他国が追従するのですか。

v-285は、科学的事実に基づいて「現在と近未来においては、その防御力には問題がある。」と述べています。
「それが事実だとすると」というのは、違和感があります。

で、それにもかかわらず、アメリカがなぜミサイル防衛計画を進め、さらにロシアや中国までもがミサイル防衛計画に着手しているのか、v-285も同じ疑問を持っています。
そのことについては、以下の記事とその参考資料に目を通せば、v-285の考え(分析結果)は少しはわかると思います。

http://kuma46.blog46.fc2.com/blog-entry-17.html


>>高い金を出して核兵器を持たない日本が参加することは無益というよりもむしろ損失である。
>それはストレートに解釈すると日本は核兵器を持つべきだと言う意見だと思われますが間違いありませんか。

ストレートな解釈ではないと思いますが、そういう議論を避けるつもりはありません。
ただ現在の国際情勢では、日本が核武装する未来を本気で考えていませんし、目指すべき未来の日本の姿だとも思いません。

実はdubdubさんのコメントとかぶった所があり、その部分はカットしました。
あらつさんには、dubdubさんへの返信を可能ならばお願いします。
(最近、v-285は忙しいのでもうこれ以上質問追求されても返信しない可能性があります。)
(dubdubさん、どうもありがとうございましたv-411
一つ、v-139としてdubdubさんの指摘に追加したいのですが、MDと核戦力の増強をアメリカとロシアと中国とインドが競い合い、これに北朝鮮、パキスタン、イラン、イスラエルなどが絡み、各国に疑心暗鬼を生じ、かつ、ナショナリズムが台頭すると核戦争の可能性が高まるv-285は考えています。



v-188追伸:皆さんへ
v-285へのコメントにはなるべく返答したいと思いますが、できないかもしれませんし、できたとしても時間がかかると思います。
URL|コウタ #T5cQRYBo|2006/04/06(木) 10:58 [ 編集 ]
はじめまして
はじめまして、のんのんと申します。

たまたま訪れたのですが・・・・・スゴイですね!
細かいし詳しいから勉強になります。

今度また遊びに来ます^^

頑張ってください。
URL|のんのん #-|2006/04/08(土) 22:58 [ 編集 ]
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大反対だ!

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