ミサイル防衛の問題点
世界的に進む米軍再編、そして終わりなき対テロ戦争。その中で日米の軍事的一体化のシンボルとして日米ミサイル防衛計画が粛々と進められている。そこに隠されたアメリカの真の目的とは・・・。
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議論編 (1) SM-3と中国の軍事的脅威
2006/04/14(金) 10:48:48
MD実験 性能試験に成功 日本担当部品 「ノーズコーン」(朝日 2006年3月9日 夕刊)[概要]防衛庁はミサイル防衛(MD)システムで日米が共同技術研究を進めている次世代型迎撃ミサイルで、日本が担当している「ノーズコーン」の性能を確認するハワイ沖での試験に成功したと発表した。ノーズコーンは海上配備型迎撃ミサイルSM3の先端に取り付けるカバーで、敵の弾道ミサイルを識別する「赤外線シーカー」を空気との摩擦熱から保護し、迎撃直前にミサイル本体から分離される。 これで残るのは、日本が担当している赤外線シーカーの性能試験が終了し、標的を直撃する「キネテック弾頭」と、飛翔速度を上げる「第2段ロケットモーター」も最終確認を残すのみという。MD開発では日本が10億~12億ドル(1175億円~1410億円)の開発費を分担する見通し。[コメント]昨日、日本のメディア関係者から、「日本製MDミサイルが敵弾道ミサイルの飛来を想定したハワイでの迎撃実験で、見事撃ち落とし、実験が成功した」と電話がかかってきた。思わず「ちょっと待って!」と叫んでしまった。今回の実験成功はミサイル先端のノーズコーンが、大気圏を加速上昇中の空気摩擦熱に耐え、内部の赤外線シーカーを保護し、さらに空気のない宇宙空間でミサイル本体から分離して、敵弾道ミサイルの熱源をシーカーが探知できやすいようにする実験だったと話した。すると「それって難しい技術なのですか」と聞かれた。「アメリカの宇宙開発技術にとっては初歩的な技術だと思うよ」と答えた。「それならなぜアメリカが分担しないで日本がやるのですか」という質問である。「たぶん簡単な分野を日本に分担させ、MD開発に日本を巻き込みたいからじゃないの。開発資金を分担させるためにね」。「それじゃ、今回の実験成功は重大なニュースではないのですか」と聞かれた。「政府や防衛庁の連中は日本がMD開発に貢献していると誇大に報じて欲しいと思っているよ」。「なーんだ、興奮して損した」で終わりである。 日本の自衛隊が初めて戦場に行った「ペルシャ湾の掃海」(1991年)も、遅れてペルシャ湾にくる海自・掃海部隊のために、米海軍は海自が担当する掃海海域をわざと残して、海自が初参加しやすいように演出したという。今回の日米MD共同共同開発も、そのような細やかな心配りで”演出”されているようだ。スペースシャトルで何度も宇宙を行き来しているアメリカにとって、MDミサイルのノーズコーン開発など極めて初歩的な技術だと思うからだ。 MD開発にとって今回の実験成功は、「今回の成功はいかに技術的な能力が高まっているかの現れだ」(小泉首相)とか、「日米共同技術研究について高い信頼性が得られた」(安倍官房長官)との過大評価は、やはり馬鹿馬鹿しさを感じてしまう。こんな幼稚なやり方でいつも国民は騙されているのだろうか。
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